今回のイベントには二つのテーマがありました。一つは魚のゆりかご・海藻。もう一つが、地球温暖化に伴う海水温上昇で石川沖でも急激に取れ始めたサワラ。定置網では今やブリに迫る生産額となったサワラを利活用できれば、漁業従事者の収入安定にもつながります。前日にJFいしかわのおさかなマイスター高岩信広さんが話していたのは、このことです。
講師はフードコーディネーター佐冨上あつ緒(さとう・あつお)さん。2021年のさばける塾でも高岩さんとのコンビでサワラ料理を担当してくれました。
前日能登島荘で子ども達がさばいたサワラを、フライと塩焼きに事前調理。これに様々な野菜を組み合わせ、色んな調味料で味付けして美味しいサワラバーガーを作るのがミッションです。
昼食は自分で作るサワラバーガー2個になるとあって、子ども達は美味しい組み合わせを一生懸命考えました。マヨネーズ? ケチャップ? トマトソース? 照り焼きのタレ? 野菜は味や食感だけでなく、色彩も意識して「写真映え」するサワラバーガーが出来ました!
そして待望の試食タイム!
「思っていたよりずっと美味しい!」と喜ぶ子ども達が多い中、「あんまり美味しくなかった」と肩を落とす子も・・・。悲喜こもごもの昼食でした。
一緒に食べるおかずとして鶏の唐揚げ、フライドポテト、フルーツも用意しました。コロナ禍の2021年春に七尾にオープンしたフレンチレストラン・ひのともりに作ってもらった美味しいおかずです。
さて昼食の後、子ども達には美味しいと思うサワラバーガーのレシピを書いてもらいました。実は今回の学びイベントの成果として、子ども達のアイディアを元にサワラバーガーを開発し、実際に販売する計画が進んでいます。
場所は七尾湾に面した道の駅・能登食祭市場内にあるアジアンキッチン・ANJIAN(アンジアン)。発売は9月が目標。石川の海の新しいファストフード「サワラバーガー」を最初に食べるのは、もちろん今回のイベント七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊に参加した子ども達ですよ〜。お楽しみに!
イベント名 | 七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 |
参加人数 | 小学校5・6年生 16人 |
日程 | 2022年7月27日(水)〜28日(木) |
場所 | 里山里海キッチン(七尾市御祓町・パトリア1階) |
主催 | 海と日本プロジェクトin石川県実行委員会 石川テレビ放送 |
協力 | 株式会社 創生ななお |