石川県は10月10日を「ゼロカーボンの日」と定め、石川県地場産業振興センターで初めてのイベント「いしかわゼロカーボンの日」が開催されました。「海と日本プロジェクトinいしかわ」も、海の環境を守るアクションを紹介し体験できるコーナーを出展。
まずは小松市産大麦の麦わらから100%天然素材のストローを作るワークショップで、大勢の親子連れが体験してくれました。プラスチック製のストローが出てくる前は、本当に使われていたのが大麦ストローで、麦わらをカットして皮を剥けば出来上がり。製造エネルギーは僅かな人の力だけなのです。
実は麦わらは英語でStraw=ストロー。本来のストローは麦わらだったのです。これについては海と日本プロジェクト公式サイトの企画「おうちで学べる海の教室」の外国語コンテンツで紹介してます。
大麦ストローWSを行ってくれたのは、小松市で環境保全活動などに取り組んでいる松原優子さん。様々な活動の中で地元・小松産の大麦ストローに出会い、プラスチックごみから海を守る大切さを子ども達に伝える海洋教育に役立てたいと話します。
ところで、そもそもプラスチックって、どんな素材なんでしょう。
それを学ぶために能登里海教育研究所が提供してくれたのが、海綿(カイメン)とプラ製スポンジ。海綿は海の生物で、乾燥するとまるでスポンジの様です。実は海綿は英語でSponge=スポンジ。私達が台所やお風呂で使っているスポンジは、海綿を真似してプラスチックから作った製品なのです。来場者は海綿とスポンジを触って素材の違いを実感していました。
また、日本海側最大の面積を誇る七尾湾の海草・アマモ場の保全活動を行っている能登の森里海研究会が提供してくれたパネルも展示しました。アマモには海に溶け込んだ二酸化炭素を吸収して酸素を生み出す役割があり、これはブルーカーボンと呼ばれます。
イベント名 | いしかわゼロカーボンの日 |
参加人数 | 約2,000人 |
日程 | 2022年10月10日(月祝) |
場所 | 石川県地場産業振興センター |
協力 | 能登里海教育研究所、能登の森里海研究会、能登すずなり |