ドローンで撮影した美しい写真2枚と昭和30年頃の禄剛埼灯台モノクロ写真の3枚組。今は存在しない灯台守の官舎や倉庫が写る貴重な一枚です。道の駅狼煙の小寺美和さんは「素晴らしい写真! 昔の禄剛埼灯台と現在の姿を比較するのも楽しいね」と嬉しそうでした。
またウィーク期間中には、海と灯台を撮影した写真を道の駅で見せれば、缶バッヂかオリジナルシールをもらえる企画も行っていました。
道の駅狼煙の横に能登さいはて資料館(開館は不定期)があります。ここは明治時代の灯台守をしていた小坂長之助氏のひ孫・河崎倫代さんが私費を投じて管理運営する資料館で、当時の灯台守の辞令書や制帽など貴重な史料が展示されています。その一つがポストカードにした昭和30年頃の禄剛埼灯台の写真。河崎さんの父・小坂正彦(故人)さんが撮影した写真で、その遺品からネガフィルムが出てきたのです。
さて、同じ11月5日(土)に東京・原宿では「海と灯台サミット2022」が約4時間半にわたって開催されました。多彩なパネリストが一堂に会し、全国各地の様々な灯台で行われるイベントや観光資源としての活用などを紹介。灯台の文化的・歴史的価値についても深掘りする充実の内容でした。
イベント冒頭では、能登さいはて資料館からも10分余りにわたってオンライン中継を行い、明治時代の貴重な資料を紹介しました。
海と灯台サミットの大きなテーマが「灯台の利活用」。GPSが発達し、昔より灯台への依存度は低くなっていますが、海を一望する灯台は絶景の高台にあることから、各自治体も観光資源としての色んな利活用を摸索しています。しかし灯台自体を目的に来る人は極めて少ないため、日本財団の海野光行常務理事は各地の灯台をネットワーク化して観光資源としてのプラットフォームを作ることで、海と灯台に関する関心を高めていきたいと話しました。
■参考…「海と灯台サミット」プレスリリース」
イベント名 | 海と灯台ウィーク |
日程 | 2022年11月5日(土) |
場所 | 道の駅狼煙、能登さいはて資料館 |