レポート

七尾湾~海草・アマモの“種まき”

アマモ保全_1

日本海側最大のアマモ場を守る活動です

  1. 七尾西湾に集まった参加者たち
  2. 能登の森里海研究会・大慶さん
  3. アマモの種子を沈めるポイント

七尾湾の海草アマモ場の保全活動に取り組む能登の森里海研究会(大慶則之会長)は、10月29日(土)、七尾市の舟尾川河口近くの海底に約11万2,000粒のアマモの“種まき”を行いました。活動は4年連続で、日本航空高校石川・潜水部の高校生と教諭、能登里海教育研究所の職員などが協力。まず大慶会長が高校生達に、種まき(播種作業)の手順や植え付け場所を説明しました。

約12万粒のアマモの種子を海底に

  1. 七尾市舟尾川河口の七尾西湾
  2. 用意したアマモの種 約2,500粒
  3. 砂を詰めた麻袋に種を入れます

砂10リットルを入れた麻袋40袋に約2,500粒のアマモの種子を入れて、これをブイで囲った調査海域に沈めて、砂地に固定するのです。

4年連続で日本航空石川・潜水部が協力

  1. 思い麻袋40袋を船に乗せて運ぶ
  2. 指定場所にアマモ40袋を沈める
  3. アマモは水深1mの砂地で成長

アマモ種子入りの麻袋を沈めるのは海岸から20mほどの浅い海ですが、ズシリと重い砂袋を二人がかりで船に乗せて運びました。そして指定区域の海底に袋ごと沈めて並べ、固定するわけです。

初のチャレンジ “アマモ砂団子”も

  1. 120個の生分解性ネットを使用
  2. 約200粒のアマモ種子を入れる
  3. 麻袋と砂団子で生長を比較する

今年の種まきでは、初めて“砂団子”を使いました。生分解性のネットに砂を入れ、そこに約100粒ずつアマモ種子を詰めた砂団子120個(計12,000粒)も海底に沈めました。麻袋と砂団子それぞれの生長を経過観察し、その効果を見極める訳です。

海草アマモ場は、七尾湾の海の財産です

  1. 海岸に切れたアマモが漂着する
  2. 漂流アマモから種子を採取する
  3. アマモ場は「魚のゆりかご」

七尾湾に広がるアマモ場は日本海側では最大、全国でも屈指の広さと言われています。魚介の産卵場所、幼魚の隠れ家でもあるアマモ場は“魚のゆりかご”と呼ばれ、生態系維持に重要な役割を担っています。また二酸化炭素を吸収し光合成によって酸素を生み出し温室効果ガス削減に貢献する「ブルーカーボン」の役割もあり、近年はアマモ場の重要性がクローズアップされています。
しかし海水温上昇や台風などによる荒波に弱いため、七尾湾のアマモ場も減少傾向にあります。そのため大慶さん達は採取したアマモの種子を協力者と共に海にまいて、アマモ場の再生と保全に取り組んでいるのです。

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イベント名七尾湾でのアマモ種子の播種活動
参加人数約20人
日程2022年10月29日(土)
場所七尾市舟尾川河口域(七尾西湾)
主催能登の森里海研究会
協力日本航空高等学校石川・潜水部 一般社団法人・能登里海教育研究所
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