昨年8月、石川県は記録的な豪雨に見舞われました。小松市や能美市の梯川上流では一部で堤防が決壊し甚大な被害に見舞われました。金沢の中心部を流れる犀川でも上流域での支流などで道路が冠水するほどの豪雨でした。その大雨で増水すると、街中の溝や用水、支流の土手などにポイ捨てされたペットボトルなどのプラスチックごみが、犀川下流域に流れて集まってきます。恐らく大半はそのまま海へと流出したでしょうが、雪吊橋左岸の茂みに引っ掛かった物凄い量のプラごみが溜まります。一見すると9割程度がペットボトル。草木が枯れている今の時期が、清掃のチャンスです。
当日はあいにくの雨でしたが、草が伸び始めると清掃しにくくなるので、雨天決行! 春休み期間中なので参加者は15人と少なかったのですが、精鋭のレギュラーメンバーに加えて、Twitterを見て初めて参加してくれた中学生とお母さんも! ホントに有り難いです。今回は最もプラごみの量が多い左岸の茂みにターゲットを絞り、全員の力を結集して徹底清掃しました。
この5年、河川保護団体・アーバーントラウト犀川を見守る会の代表として活動してこられた前田哲昭さんも、感慨深い様子でした。
約1時間程度の活動で、川岸は見違えるような姿に蘇りました。参加した皆さんに感謝です。しかし問題はそこじゃありません。実は私達は、毎年春に同じ場所で膨大な量のペットボトルなどのプラごみ撤去を行っています。つまり、平気でポイ捨てする人が存在するのが、問題の本質です。コロナ禍でレジ袋ごとプラごみを捨てる人も増えました。大半がドライバーです。今回の清掃場所は石川テレビの近くなので、毎日の通勤途中にプラごみの状況を見ています。
何百年も分解されないブラスチックごみが、黙して語らぬ海に、毎日毎日流れ込んでいきます。いずれは私たち人間自身に、報いが訪れることでしょう。
どうか、捨てないで下さい。どうか、ちゃんと処理して下さい。
イベント名 | 犀川下流の徹底清掃 |
参加人数 | 15人 |
日程 | 2023年3月26日(日) 8:00〜10:00 |
場所 | 金沢市・犀川下流の左岸 |
主催 | アーバントラウト犀川を見守る会 |
協力 | 海ごみゼロプロジェクトin石川実行委員会 石川テレビ放送 |