ハサミで開いたスルメイカは、皮をはぎ、目と口を取ってゲソを残し、エンペラ(ミミ)を切り分けます。ここからは“イカの町”能登町小木のフードコーディネーター・瀬川しのぶさんが調理を指導します。
作るのは3品。まず胴体の部分は、塩コショウで下味を付け、片栗粉をまぶして卵黄で包み、フライパンで炒める「イカの黄身焼き」。子どもに人気の一品です。
ゲソやエンペラはアルミホイルで包んで、イカのわたが原料の魚醤・いしる(いしり)とバターを入れて、オーブンで10分間焼く「イカのいしるバター焼き」に。
もう1匹のイカは胴体を切り開かずに、内臓や骨を抜き取って作る小木の伝統料理「イカの甘酢漬け」。ゲソの他、スティック状に切ったショウガ、ニンジン、セロリ、キュウリをキャベツの葉で棒状に包んだら、下茹でしたイカの胴体に差し込みます。これを甘酢に入れて冷蔵庫で3日間、漬け込みます。輪切りにすると切り口が美しく、正月料理にもオススメです。
どれも初めて作るイカ料理。特に参加者が苦労したのは、イカの甘酢漬けです。イカの胴体に入る太さにゲソと野菜の具を巻くのがコツですが、これが意外に難しい。無理矢理入れるとイカの胴が裂けてしまいますので、要注意。
瀬川さんのサポートで全員が美味しそうなイカ料理を仕上げました。今回はコロナ感染症対策も考えて、会場での試食は行わず、密閉容器に入れて持ち帰って頂きました。
さばける塾を終えた参加者全員には、「さばけるマスター認定証」を授与。海と日本プロジェクトのロゴ刻印が入った珠洲焼の小鉢などもプレゼントしました。
イベント名 | さばける塾 in いしかわ 2020 |
参加人数 | 親子6組 13人 |
日程 | 2020年11月23日(月) |
場所 | 金沢勤労者プラザ |
主催 | 海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会 |
協力 | 石川テレビ放送 |