この3年間、新型コロナで中止となっていた食のイベントが、2023年から次々に復活しています。能登さいはての珠洲では、1月9日(月祝)に開催されたあんこう祭りに続いて、4年ぶりの開催となったのが「食祭 珠洲まるかじり」。あいにくの雨模様でしたが、久しぶりの大型グルメイベントとあって大勢の人達が詰めかけました。行列が出来ていたのは炭火焼のイカ鉄砲焼きやサザエ、能登牛、カニ弁当など。ブリかまやタラの切り身など冬の海グルメも人気でした。
豊かな海に囲まれた奥能登には、実に30種類もの海藻を食べる文化が根付いています。海藻に詳しい人によると、食べる種類は日本一だとか。高屋町に住む人達が作ったのが、海藻・かじめと油揚げの煮物。特に珠洲では、飲食店の定食や、宿泊施設の料理にも登場する定番メニューです。かじめの正式和名は「ツルアラメ」で、冬から春にかけて採れる海藻です。能登すずなりのブースでは冷凍アカモクも売っていました。宝立町の漁師さんに頼んで取ってもらったアカモクを、能登すずなりで袋詰めにした商品で、ふるさと納税返礼品にも使われるそうです。
能登は海藻の宝庫です。全国屈指の広さを誇る豊かな藻場が、魚貝の住み家や産卵場所を形成し、大切な海洋環境を支えています。そんな海に寄り添う暮らしが、珠洲には残っているのです。
イベント名 | 食祭 珠洲まるかじり |
参加人数 | 約7,000人 |
日程 | 2023年2月19日(日) 10:00~15:00 |
場所 | 珠洲市役所前 春日通り |
主催 | 食祭珠洲実行委員会 |