日本航空高校石川では今春入学した1年生183人全員が、奥能登の海でスノーケリングを行う海洋実習を初めて実施。6月27日から4日間に分散し、初日は36人が参加しました。生徒達に対して青木洋介校長は、「能登の海の海藻の豊かさを観察して、楽しみながら海を体験して欲しい」とあいさつ。活動拠点となるのと海洋ふれあいセンターの東出幸真さんが、ウエットスーツやゴーグル、スノーケルなどの扱い方を説明しました。
生徒達はウエットスーツに着替え、スノーケルやフィンを持って九十九湾の“海の上を歩ける” 探勝路を通ってポイントへ。殆どの生徒がスノーケリング体験は初めてです。5班に分かれて、まずは目と鼻を覆うゴーグル装着方法を学びます。髪の毛が挟まっていると隙間から海水が入るので、意外に重要なのがゴーグルです。続いてスノーケルでの呼吸の仕方を聞いたら、恐る恐る海へ…。
まず生徒達はスノーケルの使い方を習得し、その後フィン(足ひれ)を装着しての本格的なスノーケリングにチャレンジしました。大半が初めての挑戦でしたが、そこは若者のポテンシャルがカバー。1時間余りの体験で、最後はいろんな海藻や魚が観察できたと笑顔に。
「海はキレイだけど、海ごみもありました。ポイ捨てしなければ、もっと海はキレイになる」と話してくれた女子もいました。
さて、日本航空高校石川が何故1年生全員に海洋実習としてのスノーケリング体験を行ったのでしょう。航空石川の約9割は県外出身者です。せっかく能登で3年間の高校生活を送るのであれば、大空だけではなく、能登の海も体験して欲しいという思いがったのです。
今回のスノーケリングを実現させたのは、航空石川の元教員で能登島ダイビングリゾートの経営者である鎌村実さん。航空石川に潜水部を創設した鎌村さんは「県外出身者が多いので、能登の海を潜って、海の美しさや海を守る大切さを実感して欲しい」と海洋実習の目的を話してくれました。
せっかく能登の学校に通うのだから海を体験して欲しい──シンプルだけど、大切なコトですね。
イベント名 | 日本航空高校石川の海洋実習 スノーケリング体験 |
参加人数 | 1年生36人(全183人) |
日程 | 2023年6月27日(火)〜30日(金) |
場所 | 能登町・のと海洋ふれあいセンター、九十九湾 |