レポート

金沢の桜の名所・伏見川を守る人達がいます

伏見川-1

かつては兼六園に次ぐ桜の名所でした

  1. 金沢市東力町に伏見川の石碑が
  2. 満開のソメイヨシノが映えます
  3. 伏見川と高橋川が合流する米泉

新型コロナウイルス感染症の拡大で、満足に花見も出来ない2020年の春。県内外の観光客が集まる兼六園周辺も当然ながら閑散としています。そんな中、金沢市の南西部を流れる伏見川沿いの桜は、満開となっていました。観光地ではないので花見客が集まることもなく、伏見川の近くの住民達がゆっくりと散歩していました。

かつて伏見川は兼六園に次ぐ桜の名所だった

  1. 昭和初期の伏見川には花見船も
  2. 今の伏見川にはポイ捨てゴミが
  3. 「伏見川を守りたい」山田さん

実は伏見川は、明治時代から桜の名所でした。能登印刷株式会社が発行する「石川の写真百年・追走の図絵」では、花見客で賑わう昭和初期の伏見川が掲載されています。川沿いに屋台やテントも出て、花見の舟も浮かんでいます。

しかし良く見ると気になることが…。川辺に沢山の紙のようなゴミが捨てられています。昔の人達は河川や用水に農作物の切れ端や紙などのゴミを捨てる習慣があったのです。かつて犀川上流地域でも同じ話を聞いたことがあります。古い時代に捨てられていた物は、自然素材だったのですが、現代のペットボトルやレジ袋などのプラスチックは自然に還りません。伏見川の土手にポイ捨てされたゴミは、実に醜い景観を作り出し、そして増水すれば海に出て行くのです。

毎年春に河川の清掃活動を行っている米泉町校下連合会の山田八郎会長は、ポイ捨ての酷さに耐えかねて、昨年、石川県と金沢市に要請して不法投棄禁止の看板5枚を立ててもらいました。その効果があったのか、昨年よりかなりポイ捨てゴミが減ったそうです。

川を守ることは、海を守ること。

  1. 街中に鮮やかな桜と伏見川が…
  2. 伐採から37年後に植樹された桜
  3. 川に流れる花びらとヒドリガモ

伏見川沿いの桜は、洪水防御を目的とした川幅拡幅のため、昭和35年(1960年)に伐採され、昭和54年(1979年)から護岸工事が始まりました。かつての美しい桜並木を復活させたいと願う地元の人達が、昭和62年(1987年)に桜を植樹しました。それから33年、立派に成長した桜が美しく咲き誇ります。人の手によって景観が蘇ったのです。

河川にプラスチックごみを捨てないことも、簡単にできることです。きれいな川、きれいな海を蘇らせるために出来ることは、やりましょう。

「伏見川の桜」の話題は、4月18日(土)11:40から石川テレビ【いしかわの海】で放送。

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イベント名金沢の桜の名所 伏見川
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